解釈

唐突に『結ンデ開イテ羅刹ト骸』の解釈をしてみた。
内容的にはだいぶ１８禁な方向で解釈してます。
というかこの解釈を公表すると人格とか品性とか疑われる気がするけどなんかむしゃくしゃしてやった。反省はしていない。

男が少女を買って悪戯するという解釈がベースです。

片足無くした猫が笑う　
「ソコ行ク御嬢サン遊ビマショ」
首輪に繋がる赤い紐は　
片足の代わりになっちゃいない

や　や　や　や　嫌嫌嫌

　少女の選定に来た男が「遊びましょう」と言って少女を誘う。
　拒否しても半ば強引に連れていくから少女は嫌がって暴れる。暴れるから足の代わりになりやしない。
　嫌だ嫌だと少女がごねても彼女を売った親が助けてくれるはずもなく。

列成す卒塔婆の群れが歌う　
「ソコ行ク御嬢サン踊リマショ」
足元密かに咲いた花は　
しかめっ面しては愚痴ってる

　どこか死臭が漂う男の家
　甘い顔をして男は少女を招き入れる
　新入りを見た先輩少女たちは陰であれこれ言っていた

腹を見せた鯉幟　
孕んだのは髑髏

　仰向けに寝かせた少女に悪戯する
　しかしそうして宿った赤子は死んでいた

やい　やい　
遊びに行こうか
やい　やい　
笑えや笑え

　何もわからぬ少女は昼間はいつものように遊びに行く
　楽しいはずなのに笑えないのは何故だろう？

らい　らい　
むすんでひらいて
らい　らい　
羅刹と骸

　また男と繋がって、終わって
　コノ人ガ動カナクナッタノナンデダロ？

一つ二つ三つで　
また開いて
五つ六つ七つで　
その手を上に

　いつものように終わって
　少女は凶器を振りかざした
（４（死）は私にはない）

松の樹には首輪で　
宙ぶらりんりん
皆皆皆で　
結びましょ

　男をつるして宙ぶらりんりん
　一緒に買われた子たちと結びましょ


下賤な蟒蛇墓前で逝く　
集り出す親族争いそい
「生前彼ト約束シタゾ」　
嘯くも死人に口は無し

や　や　や　や　嫌嫌嫌

　男が死んだら遺産目当て親族来る来る
　遺産譲渡を約束されたと
　でたらめな嘘も止める者もなし

　終わったと思ったのに　また売られるの？

かって嬉しい花いちもんめ　
次々と売られる可愛子ちゃん
最後に残るは下品な付子(ぶす)　
誰にも知られずに泣いている

　また買い叩かれる少女たち
　可愛い子ほどよく売れる
　ただ一人ぶさいくな少女だけは
　引き取り手もなく見放された
――ドッチガ幸セデナノデショウ？

やい　やい　
悪戯しようか
やい　やい　
踊れや踊れ

　また遊ばれる少女
　もがく姿も男には余興

らい　らい　
結んで開いて
らい　らい　
羅刹と骸

　繋がって、また終わり
　男が飽きれば卒塔婆行き

三つ二つ一つで　
息を殺して
七つ八つ十で　
また　結んで

　また入ってくるかと少女は身構え
　予想通り男は入って来る

高殿(たたら)さえも耐え兼ね　
火傷を背負い
猫は開けた襖を
閉めて行く

　なにが限界を迎え少女の中に火傷を残し
　男は何事もなかったかのように部屋を出ていく

結局皆様他人事
（結局皆様他人事）
結局皆様他人事
（結局皆様他人事）
結局皆様他人事
（結局皆様他人事）

　こんな目に遭ってもお父さんは助けてくれない
　こんな目に遭ってもお母さんは助けてくれない
　こんな目に遭っても誰も助けてくれない

他人の不幸は　
知らんぷり！

　そっか
　みんな自分のこと以外どうでもいいんだ

やい　やい　
子作りしようか
やい　やい　
世迷えや世迷え

　悟った少女は受け入れた
　少しずつ何かが狂っていく

らい　らい　
イロハニ惚れ惚れ
らい　らい　
羅刹と骸

　自分を可愛がってくれるこの人はイイヒトなんじゃないかしら
　狂った少女もまた鬼と化した

一つ二つ三つで　
また開いて
五つ六つ七つで　
その手を上に

　今宵も二人でお楽しみ

鳥が泣いてしまわぬ　
内にはらへら
一つ二つ三つで　
また明日

　赤子が生まれる前に殺しましょ
　そしたらまたしてもらえるもの

一つ二つ三つで　また明日

　それじゃあまた明日、しましょうね