感想を語ったり普通に日記だったりするブログ。時々愚痴も出る。
語るのは主にTRPGリプレイものとサンホラと自サイト関連の話。
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星一つない夜空に輝く月が一つ。
否、その輝きは所謂月のそれとは甚だ異なっている。
黒の月。
夜闇に紛れるはずのその黒は、しかし自らの存在を誇示するかの如く禍々しい光を放っていた。
史実を見る限り、およそ人が事象の記録を始めた頃から既に観測されていたらしい。
それほど長い間共に在りながら、人はその月について僅かばかりしか知らない。
黒の月は常に夜空にあるわけではない。
何十年も姿を消したかと思えば、昼間だろうと空に浮かぶこともある。未だその規則性を見出した者はいない。
人々がわかっていることの一つ。それは、その月が災いの予兆であるということ。
黒の月が出る時は魔物達が活発になる。また、総じて世が乱れるのである。
そうした忌み月から人々が言い伝えだしたことがある。
ーー黒の月が輝く時に生まれる子は皆災いをもたらす悪魔の子。
よってすぐさま殺すべしーー
そして今、新たな命が黒の月の下に生まれようとしていた……。
……我ながら厨房臭い!(笑)
主人公は話の最後に出てきた黒の月の子。
そう。この子(少年)は殺されていないんですね。
理由は世界中から厚い信頼を集めている巫女の待望の第一子だから。
彼女はかつて黒の月が出ていた暗黒期に、魔物を祓い人々を救ってまわった巫女。月が去り世界が再び安定した今、それまでの功績から神の使いとまで称えれ、多くの人から尊敬されていた。
共に戦ってきた男と結ばれ、聖都で静かに祈りを捧げる暮らしをしていたが、周囲は次第に不安にかられる。
いつになっても巫女には子が宿らなかった。
このままでは世界を支えた二人の血が途絶えてしまうのではないか……。
そうした不安が募る中、待望の報せが届く。
しかし喜びも束の間。子が生まれるまで後一月といったところで黒の月が現われてしまった。
巫女の子の処遇について、周囲の意見は真っ二つに分かれる。
待望の御子だ。殺すわけにはいくまい。今からおろすと母体への危険が伴う。巫女も我が子の誕生を待ちわびていた以上、それを殺せば彼女の心に傷が残る。第一また次があるとは限らないではないか。出産の影響で二度と生めない体になる可能性もある。血が絶えたらどうするのか……。
しかし黒の月の子は全て殺されてきた。例外など認めて良いものか?それに皆の希望である巫女の子がよりにもよって黒の月の子では、皆がどう思うか。今回身ごもったならまた次もあるはずだ。また黒の月が出た以上、巫女には動いてもらわねばならないのだから子がいない方がむしろ好都合では……。
論議が繰り返される中、巫女自らが生み育てると宣言。一部に燻りを残したまま議論は終わった。
そして黒の月が輝く中、巫女は新たな命をこの世に生み落とした。
巫女に対する嫌がらせだったのか、黒の月はその後すぐに姿を消した。しかし巫女の子が黒の月の子であるという事実は変わらない。
巫女は我が子を愛し育てたが、子どもの五歳を祝うことなく世を去った。
巫女の死因について詳しい発表がなされなかった為に憶測が憶測を呼んだ。やがて黒の月の子が原因に違いないと決め付けた一部の者が巫女の子を狙うが、いち早く危機を察した巫女の旧知の友人が田舎村の老夫婦へ子どもを預けた。
子どもはそれからその村で平穏に暮らす。
ある日、一人の悪魔が少年の元に現われるまでは。
……本編の続きだか解説だかなんだかわからないことになってるよ……。
ちなみにこの世界には世界規模で展開している守護団がいます。黒の月が出て魔物が暴れ出した時に出動して退治するのが主な仕事。中には政府の上層部と深く結びついている人もいる。守護団は、普段は治安維持や小さな雑務をこなしたりもする様子。
守護団の中でも巫女の子の処遇について意見が分かれたものの、団長が見守るべきという姿勢を貫いたため周囲もその流れに従った。何かあれば自ら巫女の子に手を下すという言外の意思表示を団長が行っていたこともある。
巫女の子が田舎村に預けられた事実を知るのは、守護団の中でも極一部の人物のみ。
なお、世界には黒の月をこの世界を救う存在として崇める「黒の月信仰」が存在しており、守護団はこれを危険視し見つけ次第鎮圧しているが信者がいなくなる兆しはない。
登場人物
・クロノア
主人公の少年。人々から信頼されていた巫女の子であり、同時に忌み嫌われる黒の月の子。左頬に黒い紋様が刻まれている。
優しい老夫婦に育てられ、まっすぐ素直に育った。少し純朴すぎるとも言う。
巫女の子であることも、老夫婦と血がつながっていないことも告げられている。母である巫女のことはおぼろげに覚えている。
黒の月の子は悪に染まり堕落すると悪魔と同質の存在になるため、周囲からは不信の目を向けられることもある。
「ぼくは……生まれて来ない方が良かったのかな……」
・ビーノ
クロノアの元へやってきた下級悪魔。大きさは子どもくらいで、顔の右半分に火傷のような跡がある。
食欲好奇心ともに旺盛。自信満々そうなわりには少し追求されるとすぐ音を上げる。
上司から黒の月の子を観察し、隙があれば堕落させるように指示されている。成功すれば昇格間違いなしと意気込んでやってきたものの、すっかりクロノアの友達というポストに落ち着いてしまった。
「よーぅ!オレ様はビーノ様だ!よろしくしてやってもいいぜ!!」
・サイ
守護団の団長。いつでも落ち着いているが、必要とあらば手を血で染めることも厭わないある意味冷淡な男。
巫女の活動には協力的で、彼女を聖都で保護しようと率先して唱えたのも彼である。巫女に想いを寄せていたのではと一部に噂されている。
黒の月信仰弾圧に積極的で、時には自ら乗り出して制圧する。
クロノアが村にいることは知っており、密かに部下を監視につけている。これは巫女の子を護ると共に、堕落した時には手を下す意味もある。
的確な判断と大胆な行動力で信頼を得ているが、その目立つ働きぶりに反感を持つ者も少なくない。
「君は我らの希望の子……決して死なせはしない」
・神父
クロノアの村の神父。神に仕える者として、悪事は断固として拒否する心をクロノアに教えた。
いつか黒の月の子の定めに呑みこまれないか心配している。
「クロノア。最後にお前を救うのは信じる心だ。それを忘れるんじゃないぞ……」
・???
黒髪の少女の体に封じられた上級悪魔。とある村で結界の中に閉じ込められていたが、魔物達の襲撃により結界が壊れ再び表に出てきた。
並外れた力を持つが、人の身に封じられているためこれでも力が落ちていると本人は言っている。
傍観者を装うが、クロノアに手を貸したり殺そうとしたりと何がしたいのかよくわからない言動を繰り返す。
裏で二分している悪魔の勢力のいずれにも属していない。
「今宵は月の綺麗な夜じゃ……ゆるりと逝くが良い」
その他
・堕落
黒の月の子が背負う宿命。多大な力を得るが、反動で心が侵食される。堕落を繰り返すと人の心を失いやがて悪魔と同質の存在に成り果てる。堕落すると体の一部に刻まれている黒い模様が全身に広がる。
・組織"アカツキ"
クロノアを忌むべき黒の月の子として殺そうとする組織。黒の月を認めない点では守護団と理想を同じくするが、クロノアの扱いについては敵対している。
・悪魔
人型をしていて上級の悪魔ほど人に近い外見を取れる。大した知性を持たない魔物とは区別し悪魔と呼ばれる。
階級がはっきりしており、上位の悪魔からの命令は絶対。また、その構図から下級悪魔は手柄を立てることに躍起になる。
黒の月が出るとよく姿を現す。基本的には黒の月の子を擁護する動きを見せるが、そこも一枚岩ではないらしい。
書けば書くほど厨房くさく思えてならない。というか、長っ!
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普段自分の趣味を語らないんですが、
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時々愚痴も入る。人間だもの。
あ、カウンターは自作です。
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